ハース アリーナについて 2.ヒーロー選択
アリーナにおいて最初のヒーロー選択はもちろん重要です。
こちらのサイトによると、現在のヒーロー別勝率は以下のようになっています。
このデータによると、ハンターが勝率56%と断トツのトップであり、ウォーロックとプリーストがそれに次ぐ形で勝率52%をキープしています。
パラディンはほとんど勝率5割で4番手、ローグ/ドルイド/メイジ/シャーマンは勝率46%程度で横並び、ウォリアーが最下位という結果です。
この結果を見て気が付く事は、ヒーローの強さが騎士団環境と全く異なるという事です。
騎士団環境ではローグ/パラディン/ドルイドが強く、現状強クラスとなっているハンターやプリーストはそこまで目立ってはいませんでした。
ヒーローの強さが大きく変化した理由として、以下の二つが挙げられると考えます。
1.コボルト産カードのクラス間格差
2.ゲームスピードの変化
1.コボルト産カードのクラス間格差
これはその名の通り、コボルトパックにおいて強いクラスカードをもらえたかどうかという事です。
それが顕著に表れたのはハンターでしょう。
・側面攻撃
・キャンドルショット
を始めとする、小回りが利いて盤面を取るのに適しているカードを多く得ました。
特にキャンドルショットは、
・石肌のバジリスク
・呪われた門弟
といった、厄介な体力1ミニオンを安全に処理する際に非常に力を発揮します。
特に上記の2枚はコボルト産カードであり、かつ評価も高めなので遭遇する機会も高いでしょう。
また、
・エメラルドの呪文石
というパワーカードも獲得しました。
もちろん構築戦のような大暴れは期待できないですが、ワンダリングモンスター
の追加もあり非常に頼れるカードとなっています。
ハンターと逆の事が言えるのは、ドルイドでしょう。
騎士団環境では、
・究極の侵蝕
・拡がりゆく虫害
といったパワーカードをピックしやすかったため強ヒーローの一角を占めていました。
しかし最新弾が騎士団でなくなったため、これら強カードをピックすることが難しくなりました。
コボルト産カードにもジャスパーの呪文石
といった有用なカードはあるのですが、現状は騎士団カードがピックしにくくなったという点が大きい様です。
2.ゲームスピードの変化
騎士団環境では、コバルト・スケイルベインやボーンメアといった強ミニオンが出現しやすく、またこれらのカードの特性から盤面を一回支配すればそのまま削り切れることが多かったと言えます。
しかし最新弾がコボルトになった事から、上記2枚のカードは出現しにくくなりました。
出現しやすいコボルト産カードには、
・眠れるドラゴン
・キノコ酒造師
といったコントロール寄りなカードが多く存在します。
クラスカードに言及すれば、
・心霊絶叫
・ヴォイド・ロード
といった、正しくアグロ殺しと言えるカードが存在しています。
つまり、コボルト環境になりゲームスピードが比較的遅くなったと言えます。
これは、コントロールに長けているプリーストやウォーロックが強ヒーローとなっている一つの要因と言えます。
逆に、ローグはこれにより苦戦しています。
ローグはそのヒロパの特徴から、体力を犠牲にテンポ/盤面を支配するのが得意なヒーローです。
かつての騎士団環境では、ボーンメアなど前述の強カードの特性とヒーローの特徴が噛み合い、アリーナ番長といえるほどの強さを手にしていました。
しかしコボルト環境になりゲームスピードがミッドレンジからコントロールへ変化すると、相手に粘られることで勝ちきれずリソース負けすることが多くなりました。
また、天敵ともいえるハンターの躍進もローグには厳しい点です。
ローグの特長である、体力を犠牲にテンポ/盤面を支配していくゲーム展開において、ハンターのヒロパは非常に強力です。
盤面を取り先に削り切ろうとしても、先ほど述べた優秀な新規ハンターカードによって巻き返されてしまいます。
つまり、現在のローグは自分より遅い相手には勝ちきれず、早い相手には体力をキープできないという状況に置かれています。
もちろん、ローグのストロングポイントである優秀なヒロパは失われたわけではありません。
騎士団のようなミッドレンジで削り切る意識を変え、体力をケアしつつ相手によって適切なゲームスピードで進行させる意思が重要になりそうです。