windyのブログ

ハースストーン(特にアリーナ/闘技場)について書きます https://twitter.com/windy13kani

ハース アリーナについて 6.クラス毎の具体的なカード選択(2) [プリースト]

 

お久しぶりです。今後もよろしくお願いいたします。

 

今回の記事は、プリーストクラスについてのカード選択やピック指針です。

 

 <今の環境において>

現在のプリーストは、「序盤はAOE等で凌ぎ、後半のバリューで圧倒する」展開が得意です。

序盤の盤面を取る必要性が薄いため、単なる低コストミニオンの価値は下がり、AOEや発見ミニオンのようなバリューを生み出しやすいカードが好まれています

 

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 上の画像からもわかるように、現在のアリーナについてプリーストクラスは一強の存在と言えるでしょう。リーダー選択では、プリーストを最優先で選ぶ方が多いと思われます。

比較的遅い環境になっている現在のアリーナは、遅いデッキになりがちなプリーストにとっては最適な状況と言えるでしょう。

 

 

 <ピック指針>

アリーナ全体のゲームスピードが比較的遅くなっている事、プリーストクラスがコントロールゲームを得意とする事から、テンポよりもバリュー重視のピックになるでしょう。

 

「精神支配」や「琥珀の中に眠るもの」といった高コストのパワーカード、「ドラゴンファイア・ポーション」や「心霊絶叫」といったアドを取りやすく盤面をリセットできるAOE、「カバールの飛脚」や「石肌のバジリスク」といった低コストで小回りが利き、かつアドを得やすいカードが好まれます。

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シナジー要素としては、やはりドラゴンシナジーが重要です。コボルトからは「ダスクブレイカー」を初めとする優秀なドラゴンが追加されたため、ピックすることも比較的容易になりました。「ドラゴンスレイヤー」というドラゴンメタミニオンも登場しましたが、その存在を考慮してもドラゴンミニオンは多少評価を高めにしても問題ないでしょう。

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「トワイライトの呼び声」が追加された事から、断末魔ミニオンの評価もわずかですが上がったと言えるでしょう。このカード自体がそもそも強くないため、あまりピックしないことが一般的ですが、「ボーン・ドレイク」や「移ろいのシェード」といったアドを稼げる断末魔ミニオンを多くピック出来たならば、バリューを稼ぐ手段として効果的に働くことも想定されます。こちらのシナジーは余程の事がない限り働かないと思いますが一応言及しておきます。

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<ケアすべきカード>

現在のプリーストには、「心霊絶叫」を始めとする

『1枚で状況をひっくり返せる』パワーカードがいくつか存在しています。

 

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こうしたカードの存在を認識し意識するだけで、いわゆる『一発逆転』で敗北する事も少なくなるでしょう。

 

 

「ダスクブレイカー」

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非常に強烈なドラゴンシナジーを持つミニオンです。4マナで全体3ダメージが可能という事であり、3マナ以下の多くのミニオンを楽に処理できます。プリーストというクラスはコントロール向けの強力なカードを多く所持しているため、その点においてもマッチしているといえます。

 

加えて、「ドラコニッド諜報員」を始めとする優秀なドラゴンミニオンやドラゴンシナジーが存在するので、種族面から見ても非常に有用でありピックしやすいカードと言えます。ドラゴンシナジーは対戦相手からは事前に分からないので、常に全体3ダメージの恐怖があると言っても過言ではないでしょう。

 

 

「ドラゴンファイア・ポーション

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強力なAOEです。プリーストクラスには、「ドラゴニッド諜報員」を始めとする強力なドラゴンミニオンが存在していることも、その強さを引き出しています。

 

6ターン付近ではこのカードの存在を意識し、もし使用されても盤面が空にならない、もしくはロスを最小にするように心がけましょう。

盤面を十分取れており、何かミニオンをプレイされても十分処理可能な状況ならば、ミニオンをプレイせず温存するという考えも有効です。

 

 

「心霊絶叫」

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例にも挙げたように、非常に強烈な盤面クリア手段です。

「ドラゴンファイア・ポーション」のような一般的なAOEに対しては、「処理されない十分な大きさのミニオンを並べる」「断末魔ミニオンを置く」といった方法でケアすることが可能ですが、このカードは完全にボードクリアしてくるので直接的な対処法はありません。また、ミニオンは全て打たれた側のデッキに入るので、デッキ内のミニオンの質が大幅に低下する可能性もあります。

 

一方、完全にコントロールに耐えうるデッキであれば、デッキ枚数が増加する事によりファティーグ勝負においては有利となります。しかし現実にはそこまで耐えることは難しいので、こうしたデメリットの部分が薄く感じられます。

 

 

「精神支配」

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アリーナにおいても環境が比較的遅くなっている現在、このカードは1枚でゲームエンドに持っていくパワーを秘めています。10マナと重いため同時に他の行動ができない、巨大なミニオンが存在しないと効果的に機能しないというように状況に大きく左右されるカードではありますが、マストピックと言っても差し支えありません。

 

「ヴァイオレット・ヴルム」のような巨大ミニオンを置く場合は、できる限り早いターンにプレイするように意識し、何もできずに返しのターンでパクられるという最悪の事態を避けましょう

 

今まで述べてきた多くのAOEと逆に、このカードの存在は「大きなミニオンを置いておくとパクられる可能性があるため、中型ミニオンを並べさせる」ものです。AOEを恐れ大きなミニオンを置くと奪われ、「精神支配」をケアし中型ミニオンを並べるとAOEで一掃される可能性が存在するため、終盤においては常に裏目が存在しうるのです。

 

 

 

このように対プリーストにおいては多くのカードを意識する必要がありますが、「どのくらい展開すべきか」を決める指針として、おおよそ「相手よりも手札の枚数を減らさない」ことを意識すると良いかもしれません。

たとえ盤面に多くのミニオンが存在していても、AOEによって一気に壊滅してしまうことはあります。しかし、手札が一気に減る(ロスする)ということはまずありません。このことから、自分と相手の手札枚数を気に掛けるのも一つのアイデアといえます。

 

 

現在のアリーナにマッチしており、十分強いといえるプリーストクラス。自分が選択できた場合はバリュー中心でピックし終盤に逆転するプランで、相手がプリーストならばAOEを警戒しつつ手札枚数を意識してミニオンを展開、早めに決着をつける意識が必要といえるでしょう。